普段は非公開の清水寺にある成就院が明日から12月6日まで特別公開されます。
毎年、春と秋のこの時期のみ一般公開される成就院のお庭は別名「月の庭」と呼ばれています。
一晩掛けて移動する月の影(お庭から月は見えないのです)を愛でるこのお庭。
成就院は元々室町時代に創建されたそうですが、度重なる戦乱で焼失。
現在の建物は江戸時代の徳川家光が建立したもの。それが残っているのもさすが京都!という感じですが、
京都には元々、「雪月花」を表すお庭がそれぞれ別々のお寺にありました。
しかし、雪のお庭を持つお寺は現在移転し別のお庭になり、花のお庭のお寺は明治の廃仏のあおりを受けなくなり……。
唯一残ったのが、この成就院の「月の庭」。
夜の特別拝観ではライトアップされるので、元々の【月影を愛でる】が出来るかどうか、微妙なところですが、
きっと京都らしい素敵な光景が見れることと思います。